古楽(こがく)っていつ頃の音楽なんでしょうか?
実は15世紀終わり頃から17世紀終わり頃までの西洋音楽を指します。「古楽器(ピリオド楽器やオリジナル楽器とも云います。)」は古本や古民家のように古い楽器を意味するのではなく、その時代に書かれた作品に用いられた楽器のことをいうのです。
チェンバロやリコーダー、リュート、ヴィオラダ・ガンバなどが代表的な楽器です。古楽器は音量が小さいため時代とともに衰退していきますが、隣に座って聴き入りたくなるような優しい音色は耳に心地よく、ゆったりとした時の流れをもたらしてくれる感じがします。
一般的にどの楽器にも、より大きな音量を求め、すべての音をより均質に発音できるような機能へと向かう発達の歴史があります。その過程で、木管楽器にはキーが増え、弦楽器は張力を高めるべく改造され、金管楽器はバルブを持つようになりました。
現在では古楽の良さが見直され、バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ショパンらの作品を当時の楽器(古楽器やピリオド楽器といいます。)や奏法で演奏することも多くなりました。
すべての作品は作曲者が使用していた楽器(その時代の楽器)で演奏することで、その曲の良さを表現できるのです。現代楽器では表現できないことが多々あります。できればその当時の楽器で演奏を聴きたいものです。
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