打楽器や管楽器は、合図用から発展したものですが、弦楽器は、明らかに一層後期に、しかも意図のもとに作られたものであるとも考えられています。 狩の弓はその起源であるにしても、あるときは武力の優勢を誇るために、弓のつるを一勢にならして、相手側を圧迫しようとしたことがあったと思われます。
オーケストラでは一番人数の多い楽器。無くてはならない楽器ですね。
ヴァイオリンは古くからヨーロッパでは日常生活に根ざした楽器でした。家族一緒に演奏を楽しむ姿や、村の祭りなどで人々が楽しそうに演奏している絵画を見られた方も多いでしょう。近年ではポップスでも活躍していますし、クラシックの世界だけではなく、ジャズバイオリン奏者が出るほど活躍の場所が広がってきています。
大きさ(身長)を比べてみるとヴァイオリンは3か月の赤ちゃんくらい(35.5㎝、約0.56kg)、ヴィオラは9か月くらいの赤ちゃん(38~43㎝、約0.65kg)、チェロは小学1年生くらい(約75~76㎝、重さは約3.4kg)、ベースは日本の成人男性の平均以上(全長約110~180㎝、重さは約10kg)になります。
♪ 弦楽器の違い
「ヴィオラ」と「チェロ」は色々な音域を出すために「ヴァイオリン」から発展した楽器です。それに対し、「コントラバス」はヴィオラ・ダ・ガンバ属の仲間である、「ヴィオローネ」と言う楽器から発展しました。 そのため、「ヴァイオリン」「ヴィオラ」「チェロ」は弦の数が4本であることに対して、コントラバスは5本のものもあり、ヴァイオリン属と分けることが多いのです。
♪ ヴァイオリン属
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの3種の弦楽器からなる楽器群のことをいいます。前述の順で大きくなり、音域が低くなります。
これらの楽器は、それぞれ音域が異なり、そのため大きさや大きさの割合が異なりますが、形状、構造、奏法、用法に共通点が多いのです。それぞれの楽器において、太さ(=重さ)の異なる4本の弦が一部の音域を共有しながら4種の音域を発することができるのですが、同一楽器の中で同じ音を異なる弦で奏すると弦の重さや張力が要因として音の低さ(=深さ)が異なりますが、同じ音を異なる楽器で奏すると、楽器の大きさに由来する共鳴が要因として加わり、更に音の低さ(=深さ)が大きく異なります。
ヴァイオリン属の楽器の特徴は、複数の同じ楽器で同じ旋律を弾いたときに、ひとりで弾いたときと別の魅力が生じることです。このため、オーケストラなどでは、ヴァイオリン属に複数の楽器が用いられています。
♪ ヴァイオリン
オーケストラで一番の大所帯がヴァイオリンですね。ヴァイオリンのご先祖は11世紀の十字軍遠征まで遡るようです。1550年頃に最初のヴァイオリンが作られ、現在までヴァイオリンの形はほとんど変わっていません。ただし、演奏技巧を求められるようになった19世紀には弓が改良され、楽器の性能も向上してきたようです。
♬ 中世末にヨーロッパで広まった「フィドル」、東洋の「二胡」や「馬頭琴」はヴァイオリンの先祖にあたります。現在も民族音楽を演奏する際は、ヴァイオリンのことをフィドルと呼びます。
♬ ヴァイオリンの弦は4本で音が高い方(手前)からE(ミ)、A(ラ)、D(レ)、G(ソ)の4本の弦が張られています。素材はガット(羊腸)、ナイロン、スチールとさまざまなものがあります。
ヴァイオリンの弦は4本で音が高い方(手前)からE線(えーせん:ミ)、A線(あーせん:ラ)、D線(でーせん:レ)、G線(げーせん:ソ)の4本の弦が張られています。素材はガット(羊腸)、ナイロン、スチールとさまざまなものがあります。
♬ 女声の高音域ソプラノは人間の知性や感情にほどよい刺激を与えると云われています、その音域はおおよそ250 Hzから1250 HZで、それをカバーし、さらに広がりのある低・高音域を持つのがヴァイオリンです。
♬ 名器といわれるストデュヴァリウスの響きの秘密は現代の科学をもってしても完全に解明されていません。(不思議ですね・・・)
♬ ヴァイオリンはモンゴルの馬頭琴から生まれたとも云われているようです。
♬ ヴァイオリンは全長約35.5㎝、重さは約0.56kg。弓は72.5~73.3㎝あります。
♪ ヴィオラ
ヴィオラとヴァイオリンの違いは何か?…「ヴィオラのほうが長く燃える」と皮肉られたジョークがあるように、ヴィオラはヴァイオリンよりも約10㎝ほど長く、5度下のC(ド)ーG(ソ)ーd(レ)ーa(ラ)に調整される以外には楽器の構造も指使いも弓の使い方もヴァイオリンとまったく同じなのです。
♬ 4つの弦楽器の中で人の声に最も近い音域と言われ、オーケストラのアンサンブルにおいては内声を担当し、裏方に徹するも、その深みのある音色に求められる仕事は「おいしかったり」もします。 ヴィオラとヴァイオリンの違いは何か?…「ヴィオラのほうが長く燃える」と皮肉られたジョークがあるように、ヴィオラはヴァイオリンよりも約10㎝ほど長く、5度下のC(ド)ーG(ソ)ーd(レ)ーa(ラ)に調整される以外には楽器の構造も指使いも弓の使い方もヴァイオリンとまったく同じなのです。
♬ 4つの弦楽器の中で人の声に最も近い音域と言われ、オーケストラのアンサンブルにおいては内声を担当し、裏方に徹するも、その深みのある音色に求められる仕事は「おいしかったり」もします。
♬ 「ヴィオラ」という言葉は元々「色々な種類の弦楽器」という意味で、ヴァイオリンを「小さなヴィオラ」、ヴィオラを「大きなヴィオラ」と呼んでいました。 ♬ プログラムなどではヴァイオリンをVn、ヴィオラをVaと表記しています。
♬ モーツァルト以降には独奏楽器として注目されるようになりました。 ♬ ヴィオラは全長約38~43㎝、重さは約0.65kg。弓は71.5~72.3㎝あります
♬ 4つの弦楽器の中で人の声に最も近い音域と言われ、オーケストラのアンサンブルにおいては内声を担当し、裏方に徹するも、その深みのある音色に求められる仕事は「おいしかったり」もします。
♬ 「ヴィオラ」という言葉は元々「色々な種類の弦楽器」という意味で、ヴァイオリンを「小さなヴィオラ」、ヴィオラを「大きなヴィオラ」と呼んでいました。
♬ プログラムなどではヴァイオリンをVn、ヴィオラをVaと表記しています。
♬ モーツァルト以降には独奏楽器として注目されるようになりました。
♬ ヴィオラは全長約38~43㎝、重さは約0.65kg。弓は71.5~72.3㎝あります 。
♪ チェロ
私はチェロと云えばバッハの無伴奏チェロ組曲やサンサーンスの白鳥などが思い浮かびますが、貴方はどのような曲が思い浮かぶでしょうか。
ヴァイオリンほどではないですがロストロポーヴィチやミッシャ・マイスキー、日本人なら堤 剛や宮田 大などソリストの多い楽器です。
哲学的だったり優雅であったり、肉声に近いチェロの表現力が美智子妃殿下(現上皇后)の失語症が回復された要因になったと云われています。
チェロの正式名称は「ヴァイオリンチェロ」と言い、主旋律や伴奏など様々な役割を担います。(プログラムなどではVcと表記します)
16世紀生まれのチェロは、今より大きいサイズ(80㎝)でエンドピンもない当時は座っている両脚の間にはさみ、床に置いて演奏するか身体に楽器をもれかけさせて立ったまま演奏していたようです。18世紀に入りストラディバリにより現在と同じ75㎝のチェロが完成しています。その後改良を重ね、独奏楽器としての活路を見出しそれまで共存していたヴィオラ・ガンバに水をあけることになりました。
♬ チェロは約75~76㎝、重さは約3.4kg。弓は69.5~70.2㎝あります
♪ コントラバス
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとは家柄が異なり、ヴィオール属出身としてヴァイオリン属と区別しています。その「なで肩」にヴィオール属の名残があります。
♬ ヴィオール属はヴァイオリン属とは違って音の高さを調節するフレットが付いており、弓の持ち方も違います。
♬ 現代のコントラバスはその影響からフレットはなくなったものの、4本または5本の弦を4度間隔で調弦します。
♬ 弓に関しては形や持ち方が異なり、ヴァイオリン属から来た「フランス式弓」と、ヴィオール属から来た「ドイツ式弓」の2種類が残っているのもヴァイオリンやチェロにはない特徴の一つです。
持ち運びに何かと苦労する楽器ですが、これでもバロック時代以降、小型化が進められてきました。19世紀半ばには全長4mの「オクトバス」が作られ、2人がかりで演奏していたこともあったようです。
♬弦が4本のものと5本のもの。フランス式とドイツ式の弓があるといゆうように奏者の流儀によって選択肢があるのもヴァイオリンやチェロにはない特徴の一つです。
♬ コントラバスは全長約110㎝、重さは約10kg。弓はフランス式で64.5~65.8㎝、ドイツ式で69~72㎝あります。
弓はフランス式で64.5~65.8㎝、ドイツ式で69~72㎝あります
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