♪ 西洋楽器と和楽器 ♬

♪ 西洋楽器と和楽器の違い ♬

   西洋楽器はその各音の音階の正確さや正しい音程を意識し雑音のない音である事が全てです。

 極力、雑音を廃し、各楽器の持つ純粋な音色のみを追求しています。ですから間違いなく音程や音階にこだわり、正しく機械のように正確でクリアーな音を響かせることが可能です。楽器から発する音の成分はとてもシャープで単調な周波数で構成され派生的に出る雑音がきわめて少なく、より綺麗な音を作り出しています。

 和楽器の場合、演奏方法や楽器自体にも西洋の楽器に見られない特徴が様々有ります。

 日本の楽器自体が竹や木材であり、「ゲンやバチ」など音を出す部分の一つ一つが動物や自然の中に元々あったもので出来ています。そういう意味では自然の命をもらってできた楽器です。和楽器はその素材が持つ命の要素を音として響かせるものではないでしょうか。そしてその音源を今、生きている木々や動物、その他命有るものへと、音という形で響かせ自然へ戻していると考えているのではないでしょうか。それ故和楽器は非常に広い範囲の周波数を含んだ音を一度に出します。中心になる音の周りには、むらなく高音、低音、倍音等の成分が一緒に楽器から創出されます。そのためエネルギーの幅が広く、強く含んでいます。

   言わば雑音を含んだ幅のある音が魅力となっているのです。息使いやバチの強弱の表現等、和楽器の音は魂を揺り動かされ心の奥から湧きあがる何かが有ります。音の綺麗さ正確さを追求する西洋楽器と大きく異なる点ではないでしょうか。心に響く音、自然の音の揺らぎや和みは和楽器が一番表現したいところではないでしょうか。

 西洋の音楽演奏とは違い、音楽を超えた演奏方法を取り入れます。チームワークや心意気また「間マ」を大事にして表現しています。


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