作曲家のおはなし おまけ

♪ ヘンデルとバッハ 

♬ ヘンデルとバッハは1685年2月23日と3月31日にドイツで生まれました。誕生日は一ヶ月ほどしか変らず、出生地も130Kmほどの距離しかありませんでした。(大阪から徳島、白浜、志摩、名古屋辺りまで) 。

♬ ドメニコ・スカルラッティも1685年に生まれ。

♬ バッハはドイツで主として教会の礼拝で用いる宗教音楽(教会音楽)家として,またヘンデルはイギリスのロンドンを中心にオペラや(劇場用の)オラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮しました。

♬ バッハは、1719年と1729年の2度にわたりヘンデルに面会を求めましたが、最初はすれ違いになり、2度目はヘンデルが何らかの事情で面会を断ったために、同時代に活躍しながらも生涯出会うことはありませんでした。

♬ バッハが「音楽の父」と評されるのに対し、日本ではヘンデルを俗に「音楽の母」と呼ぶこともありますが、これは日本人がヘンデルをバッハと対等の存在として位置付ける意味で考案した呼び名であり、欧米にはこのような呼び名はないようです。

♬ バッハが音楽家一族として有名なバッハ家の生まれであったのに対し、ヘンデルの家族は音楽とは無関係だった。

♬ またヘンデルは生涯独身で子供はいなかったのに対し、バッハは2度の結婚で合計20人もの子供(うち成人した子供は10人)に恵まれた子沢山の父親として知られており、両者は作曲家としての活動だけでなく私生活においても全く対照的な人生を歩んでいたと言われています。 ただ、最後に面白い共通点があって

♬ 白内障を治す名医という触れ込みにだまされて同じ医者から白内障の手術を受け、それがもとで体調を崩して、術後まもなく亡くなっています。  

♪二人が生まれた時の世界は?

♬ 二人が生まれる2年前に徳川家綱が4代将軍になり、義太夫節浄瑠璃の創始者竹本義太夫が生まれています(慶安4年)。

♬ 二人が生まれた年に日本では生類憐みの令が定められ、イングランドでは総選挙を実施。

♬ 二人が16歳の時に赤穂浪士による吉良邸討ち入りが行われており、大石内蔵助の息子主税は二人の三歳下。

♪ サラサーテとリムスキー=コルサコフ 

 スペインの作曲家で、ヴァイオリン奏者のサラサーテ。そして、作曲家でロシア五人組の一人、リムスキー=コルサコフの共通点ってご存知でしょうか?  この二人はスペインとロシアの音楽家です。作風も全く異なります。  実は生まれた年と没年が一緒なのです。 誕生日がサラサーテは1844.3.10、リムスキー=コルサコフは1844.3.18と8日違い。 没年日がサラサーテは1908.9.20、リムスキー=コルサコフは1908.6.21なのです。 二人とも誕生日後に亡くなっていますので64歳の生涯です。

♪ 作曲家はグルメ!

 飲み物や食べ物の中で,「これだけは毎日欠かすことができない」とか「この味でないと食べた気がしない」というこだわりが誰にでも必ず一つや二つはあるはずです。

ベートーヴェンは朝食にコーヒーを欠かすことがなかったそうです。おまけに彼は極上の豆をいつも60粒正確に数えて、トルコ式のミルで豆を挽いて、自慢のガラスのコーヒー沸かしで煎れて飲むのを楽しみにしていたということです。

食べ物ではロッシーニ以外にもう一人、ドビュッシーを忘れてはいけません。彼は子どもの頃から食べ物に対する嗜好が高尚で、友達と一緒にお菓子屋に行って、みんなが一番安いキャンディーをたくさん買っても、自分だけはいつも小さなサンドイッチかマカロニパイのような上等なお菓子を少し選びました。また大人になってからもキャビアのような高級食材を好んだそうです。ところで、ドビュッシーのこだわりは食事だけにとどまらず、衣服に帽子、葉巻。さらに版画や書物など,身のまわりのものすべてにおいて貴族趣味を持っていました。でも。彼が最もこだわりを持ったのは、音楽における音の響きであったことは間違いないでしょう。

 煙たい作曲家!? 

 最近では公共施設や乗り物をはじめとして,禁煙スペースがかなり増えてきています。私はタバコを吸わないので、このような傾向は大歓迎なのですが、愛煙家の方にとっては本当に深刻な問題で、そのことを考えるとそれでストレスがたまってまた一服ということになってしまうのでしょうか。

 ところで、音楽家の中にもタバコが大好きだった人たちがいます。

ブラームスは毎朝5時頃に起き、濃いコーヒーを飲みながらかなり強い葉巻を吸っていたそうです。

また、ドッビュシーの場合は貴族趣味で高級な外国製の葉巻を吸っていたと言われています。

ストラビンスキーはヘビースモーカーだったようで、有名なバレー音楽「ペトルーシュカ」を作曲していた時に強度のニコチン中毒に陥り、危うく死にかけたということです。

プッチーニにいたっては、酒場でピアノ弾きのアルバイトをしていた若い頃にタバコを覚え、お金に困った時には教会のオルガンのパイプをこっそりと取り外して、それを売り払ってタバコ銭を作っていたというほど、病みつきになってしまっていたのです。そんなことが災いしてか,彼は最後に咽頭癌になって亡くなっています。

近年の作曲家では14歳でタバコを覚えたバーンスタインが特筆されるのではないでしょうか。彼は大人になってから煙草を一日100本吸い、ウイスキーのボトルを1本空けるのを日課としていたとのことです。

 愛煙家の皆さん,「タバコは百害あって一利なし!」吸いすぎにはくれぐれも注意しましょう!?(最近の医学では、酒は百薬の長ではなく、癌の原因物質だそうです!)

♪ 結婚したい作曲家は?…… ♡ 

 150年以上昔、パリ社交界で淑女たちは、当時活躍していた作曲家やピアニストを品定めして「私は夫にするならショパン、恋人にするならリスト……」など、おしゃべりに夢中だったとか。  フリーライターの上原章江さんは「夫にするならドヴォルザークかロッシーニ。恋人にするならリストかショパン。友達にするならメンデルスゾーンかブラームス」あたりを選びたくなるかも…………だそうです。  アナタなら誰を選びますか?

♪ 作曲家の特徴……独断と偏見…… ♡

♬ 音楽家(特に作曲家)にはユダヤ系の人が多く、人種差別に苦しめられた人が多いようです。

♬ 作曲家の多くは背が低く、身なりを気にする人が意外と少なく(例外もあり)。心は子供のように純真なところがあるからなのか、自己中心的(信念?)な人が多そうです。 しかし、平和や生命の大切さを願い、音楽を通じて行動している人もいます。

♬ 嗜好的には酒や煙草好きが高じて中毒症にまでなっている人もいます。

♬ 好きになった女性には不倫関係など気にせず積極的な行動をとっています。また、同性愛者が多いように思うのは私だけでしょうか?

音楽の革命者

 西洋音楽史には何人か偉大な革命者がいました。

 まず最初が、ベートーヴェン。それまで教会や貴族のものであった音楽を精神向上のため の芸術の一つとして確立させました。

 次は、ベルリオーズ。彼は従来の古典派の形式に縛ら れることなく、予測できない音楽(ソナタ形式の崩壊を含む)を文学的な新しい方式で作り 上げていきました。

 次は、楽劇という新しいオペラ形式を作り上げたワーグナー。

 そして、 それまでの西洋音楽の美しさを求めてきたハーモニーとメロディーを破壊し、無調という 衝撃的な音楽を作り上げたシェーンベルク。このの4人が注目されるのではないでしょうか。

 その後、音の無い音楽?まで作り上げたジョン・ケージまで入れると5人になります。ここまでくると出尽くした感がありますが、今後音楽の世界はもっと新しい世界が広がっていくのでしょうか?それとも原点回帰になるのでしょうか?凡人の私には分かりませんがチョット楽しみです。


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