♪ 古代人はリズムでコミュニケーションしていた♪
昔の人は、リズムでコミュニケーションをとっていたそうです。
動物も、鳴き声のパターンで、「警戒しろ」とか求愛のサインとかやりとりしています。
鳥は、鳴き声のパターンが豊かな方がモテて、鳴き方が単調なオスはモテないらしいです。
リズムはあらゆる生物にとって、非常に原始的で重要なものなのです。そしてリズムは音楽にとっても、非常に重要なのです。全ての音楽はリズムありきだと言って良いでしょう。
リズムよく演奏できていない音楽は、聴けたものではありません。
音楽を演奏するなら、リズムを正しく演奏できる能力が必要です。
そのために、リズムを正しく理解することが大切です。
♪ 日本人のリズム感 ♪
私の諸先輩には盆踊りや演歌の手拍子(頭打ち)は上手だが、若者にとってノリの良いポップスの手拍子(裏打ち:アフタービート)にはついていけない方が多々おられました。何故なんでしょうか?
いろんな説があるようですが、私が聞いた説を紹介します。
それはそもそも民族が違うからであるというのです。それは「農耕民族」と「狩猟民族」の違いだということです。
農耕民族は田畑を耕すときに鍬を振り下ろし、土を起こし、鍬を持ち上げる 動作。即ち鍬を振り下ろす(1)、土を起こす(ト)、鍬を持ち上げる(2)、次の動作に入る準備(ト)の繰り返し1ト・2ト・3ト…で押さえつける(縦の移動)リズム(2/4拍子)が基本になっています。(邦楽はトを間マと捉えて発展してきたといえると思います)
一方狩猟民族は馬などで移動することから横への移動(引力に反する動作)でタッタカ・タッタカと6/8拍子のリズムになっています。これが根本的に異なるという説です。
♬最近は農耕民族という意識(自覚)が少なくなったのかもしれません。
♬貴方の周りで狩猟民族に近い人を見分ける方法があります。それは「一本締め」の動作です。
一本締めで「せ~の! パン!」ってやりますよね。この最後の動作。手を合わせたとき、ピタッと手を合わせている人は農耕民族。拍手をして直ぐ手を離すのは狩猟民族だとか。どう思いますか?
♪ リズム音痴を無くす ♪
人間は音楽のためにリズム感を持って生まれてくるのではなく、歩いたり走ったりする動作、すなわち生きるための本能としてリズムを持って生まれてくるのです。規則正しく歩ける人にリズム音痴は居ないと思うのです。
ここでは私がリズム感を良くするために実践してきた運動を紹介します。
① 同じ距離(区間)を同じ歩数・歩幅で歩く。
② 足踏み(歩調)を四分音符としてとりカウントし、八分音符、三連音符、16分音符のリズムを口ずさむ。
③ 縄跳びを早く連続して飛び続ける。(大縄跳びはスウィングのリズムになるので注意!)
④ バスケットボールのドリブル練習やテニスや卓球の壁打ちなど、同じリズムで連続して行うボール練習。
いかがでしょうか他にも方法があると思いますがお試しあれ。
♪ リズムは言葉とともに ♪
難しいリズムも言葉を付ければ簡単!
1拍の取り方の例です
4分音符:ツ(津)
8分音符:ソネ(曽根)
3連音符;ウメダ(梅田)
16分音符;トヨナカ(豊中)
5連音符:タカラヅカ(宝塚)
6連音符:カンザキチョウ(新大阪)
7連音符:ヒガシヨドガワ(東淀川)
いかがでしょうか。身近な言葉に当てはめて練習してみてください。他にも2/4拍子の付点八分音符と16分音符のリズム。それと6/8拍子の4分音符と8分音符との違いを2/4拍子を「ピッチピッチ・チャップチャップ」。6/8拍子を「チークターク」と歌えば簡単に習得できませんか?
♪ 音楽分野にもある言葉遊び
「べひち」「もつれく」「どぼはち」「まらく」そして「めんこん」。これが何かというと全部作曲家と交響曲、協奏曲のタイトルなんです。 「ベートーヴェンの7番」「モーツアルトのレクイエム」「ドボルザークの8番」「マーラーの9番」「メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲」といえばいいのに、っていう話ですが、そこは何でも短縮したがる日本人。クラシック音楽業界も同じなのです。 ちなみに、「九番」とだけ、短縮しないでばしっと言ってもらえるのは、ベートーベンの第九だけなんだそうです。やっぱり9番は偉大なんですね。
また、「トランペット」「トロンボーン」「クラリネット」を「ペット」「ボーン」「クラ」というように楽器の名前も短縮して言うことがあります。 他にもモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を「こし餡とって」とか、ワーグナーの「マイスタージンガー」を「マジンガーZ」というような言葉遊び(一部の人達だけ?)もしている人もいます。
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